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Antony&The Johnsons

.21 2010 音楽 comment(0) trackback(0)
このごろは、お借りしたCDを聴いてました。

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イギリスのAntony&The Johnsonsというグループなのだけど、ボーカルの方が両性具有なのだそう。
好きそうだから、と貸していただいたのだけど、本当になかなか素敵だった。

ちなみにこのジャケットは日本の舞踏家、大野一雄さん。
彼は1906年生まれ、100歳を超えているのだけど今なお現役で踊っている、という脅威の踊り手。
このアルバムは彼に捧げられているのだそう。


あとは最近DVDもいろいろ見たし、CDも結構買っているので幾つか紹介したいのだけど…
やっぱり音楽って素晴らしい。
また発掘を楽しんでいる今日この頃。

DVDは、「エコール」「オーメン」「アンヴィル」「ルナシー(シュヴァンクマイエル)」などなど見た。
「エコール」がもう…!
好み過ぎて、やられた!と思った!DVD欲しい。
濃厚で儚いめくるめく少女耽美の世界。

外界から隔絶された、塀に囲まれた森の中の全寮制学校に暮らす幼い少女達…ともう設定から素敵すぎる。
余り起伏のないストーリーの進行も良い。
ビアンカが可愛すぎます。特に最後…!
きらめく噴水の水と戯れる姿は少女故の儚い一瞬の美と相まって、何とも眩しい、きらきらしい。


嵐が丘

.16 2010 音楽 comment(0) trackback(0)
Kate Bush

1958年生まれの、イギリスのシンガーソングライター。
1977年に、エミリ・ブロンテの小説「嵐が丘」をテーマにして作った曲「嵐が丘(Wuthering Heights)」でデビュー。
美しい高音、広い音域と独自の世界観を持つアーティスト。


ケイト・ブッシュ、好きでよく聴く。
なかでも一番好きなのがそのデビュー曲「Wuthering Heights」。
このブログ名もそこから取ってつけた。
もちろん、小説からのイメージもあるけど、この曲が大好きだったので。





モーツァルト 「レクイエム」

.02 2010 音楽 comment(0) trackback(0)
最近買ったCDのうちの一つ。
Wolfgang Amadeus Mozart「Requiem」

レクイエム ニ短調 K.626  モーツァルトの絶筆作品にして未完の作品。
死の訪れるその間際まで制作をしていたものの、ついに完成させることなく亡くなってしまったのだそう。
現在残っているものは、彼の死後に弟子のジュスマイアーが仕上げたもの。

本当に美しく、荘厳で劇的な曲の数々。
モーツァルトというと、きらきらしていて、明度と彩度と喜びに溢れている楽曲が多い…
というイメージを個人的に持っているのだけど、そういう意味ではこの「レクイエム」は余りモーツァルトらしくない。
がしかし、それが本当に素晴らしい。
モーツァルトの曲の中で、飛び抜けて一番好き。


このレクイエムには、少し面白いエピソードがある。

1791年7月ころ、灰色の服を着た見知らぬ男がモーツァルトの家を訪ねてきて、匿名でレクイエムの制作を依頼したのだそう。
そのまま、製作途中でその年の12月に亡くなってしまったモーツァルト。
とすると、その見知らぬ依頼者は…あの世からの使い!?
…なんてわくわく(?)してしまうのですが、残念ながらそうではなく。
真相は、ヴァルセック伯爵という人が、その春に若くして亡くなった自分の妻のためにレクイエムを依頼したのだそう。
何故匿名かというと、そのヴァルセック伯爵、著名な作曲家に匿名で音楽を作らせては、自分の曲として発表するというかなり小汚いことをやっていたそうで。
従って、そのレクイエムも自分の作品として発表しようとしていたらしい(現にしたらしい)。

でもその真相よりも、自らの死期を悟ったモーツァルトが、死神からの依頼を受け、自分のための葬送曲を制作し、その真っ只中で息を引き取った…
と思っていたい。


モーツァルト自身の手によるのは入祭文とキリエ(1,2曲目)、その次の読誦は8曲目の涙の日(Lacrimosa)の8小節目まで、そして奉献文の9,10曲目の一部、まで。
残りの11~14曲目とその他の部分は全て弟子の制作。
モーツァルトが完成させたレクイエムを聴いてみたかった。


こちら三曲目の「怒りの日(Dies irae)」。
最も有名だと思われる。




 「ダヴィドとシビッラとの予言のとおり、この世が灰に帰すべきその日こそ、怒りの日である。
  審判者が、全てを厳かにただすために来給うとき、人々の恐怖はいかばかりであろうか。」




DEVIL DOLL 「DIES IRAE」

.21 2009 音楽 comment(0) trackback(0)
DEVIL DOLLの、1996年発売の4thアルバムにして最終作、「DIES IRAE」。
新宿Disk Unionのプログレ館にて発見。
2008年のリマスター版、ということで新品。
DEVIL DOLLの全アルバムあった。
絶版かと思っていたけど、違ったのか。

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ジャケットがまた凝っている。
かつて25枚限定で制作されたという、特殊変形ジャケットの再現らしい。
真ん中の人物は、Mr.Doctorその人だという話。

この「DIES IRAE」も、また一時間以上の大作。
でも前回までとちょっと違うのが、曲全体がPart1からPart18までわけてあるところ。

音楽は相変わらず凄い。
冒頭の、ヴァイオリンの不協和音の響き。
狂ったように怒鳴るソプラノ、そして変化自在の声を操るMr.Doctor。
DIES IRAE、と叫ぶ混声合唱、突如として荘厳な響きを奏でるチャーチオルガン。
何が飛び出すかわからない、想像不可の劇的な構成。
これは、真っ暗闇の中でひっそりと爆音で聴いてみたい。


この「DIES IRAE」、”呪われたアルバム”と呼ばれているらしい。
というのは、これのヴォーカル・パートのレコーディング中に、放火魔?によってスタジオで火事が起こり、Mr.Doctorとエンジニアはなんとか逃げ出すことが出来たものの、テープは焼失・・・
という自体が起きたからだそう。
で、もう再録の予定が無くなっていたところを、当時のファンの嘆願により、再レコーディングが決定した・・・という流れらしい。
何にしろ、このアルバムが世に出ることになって、本当に良かった。

歌詞も物凄く格好良い。

You will not get out of eternal peace!
You will not get out of eternal peace/kill/sleep/murder/death.

おまえは永遠の平和から逃れられない!
お前は永遠に逃れることができない  平和・殺人・眠り・暗殺・死

Yet I would lose no sting
Would wish no torture less;
The more that anguish racks
The earlier it will bless.
And robed in fires oe hell
or bright in heavenly shine,
if it but herald death
the vision is divine.

私は何一つ痛みをなくさないにも関わらずそれでもやはり苦痛を望むのであろう
苦しめば苦しむほどより早く祝福を受けるだろう
そして地獄の炎に巻き込まれ
あるいはこの世のものとは思えない光の中で輝いて
もしそれが地獄の使者以外のものだとしたら
その光景は神からのものなのだ


そしてこちら、前作に引き続き、最後まで聞き逃せません。
あれ?終わったかな?と思っても、必ず最後まで聴くこと。

Gregorian Chant

.16 2009 音楽 comment(0) trackback(0)
九世紀から十世紀にかけて広まった、ローマ・カトリック教会の典礼音楽、グレゴリオ聖歌。



Gregorian Chant 「Dies Irae」

冒頭からの男声→女声、の掛け合いが本当に美しい。

歌詞は全てラテン語。
もう普段の生活では使わなくなった言葉であり、いわば死語なのに、でもこうやって教会に欠かせないものとして未だに生き続けている、というのは本当に凄いことだと思う。

グレゴリオ聖歌は無伴奏曲で、かつ拍子もない。
また独特の音階があり、それが不思議なメロディの元となっている。
古来からずっと教会のミサで歌われ続けてきたもので、曲そのものもかなり古いものが多い。
敬虔さ漂う歌声が本当に美しい。



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