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屍鬼

.15 2011 comment(0) trackback(0)
先程読み終えました、小野不由美「屍鬼」。

凄いボリュームだった...文庫で全五巻、2500ページ余り。
しかしそれほどの量でありながらも、何故か読み進める手を止めることが出来ず、読んでいる間は何も手につかず、只々ひたすらにそわそわし、ザワザワし、起こっていることを少しでも知るために、何が何でも続きを知らねばならないという衝動に駆られる...

そんな意味でも恐ろしい作品でした、本当に。
何というか、ただのホラーとかサスペンスとか、そういう括りで片付けるには余りにも突出しているというか、色々な要素を含んでいるし、そして色々なことを考えさせる。
考えずにはいられないほど。

人が信じるものというのは一体何なのだろうか。
それは果たして他人も信じているものなのだろうか。
そして自分しか信じていないものなどは信ずるに値するものなのだろうか。

自分が信じているものを否定されたとき、また明らかに自らと異なる事象が表出したとき、人はどういった思考をし、どんな行動を取るのだろうか。
そしてそんな分かり合えない他人にも認められたいという衝動、好かれたい、褒められたいという衝動というのはどんなものなのだろうか。


宗教的な思考にも繋がりそうなのだけど。
静信の思うところはわからなくもない、がこれはやはり異端の考えなのかもしれない。
理解するのはとても難しい...
しかしカインとアベルになぞらえつつ、また静信の手によるものとする挿入話によって何がしかのヒントとリンク先を与えつつ展開していく、という物語の進行方法には本当に敬服致します。

前記事でも散々書いているような気もするけれど、本当に凄い。小野不由美さん。


で、静信はかなり難しい役どころだと思うけれど、敏夫はやっぱり良いよねw
十二国記の後だからか、延王尚隆をやたらと彷彿とさせ、それがまた良い。
最後も特に明記されてはいないけれど、彼は白衣姿で紫煙を燻らせながら、過去という超級の重荷を背負いつつ生きていてくれるような気がします。



この絶対的な異端の存在、というのが重要な役割を占めているように思う。
異質なるもの、この社会にどうやっても交わることの出来ない孤高にして異形の存在。
それって何なんだろうな。



とにかく凄かった。
ちょっと漫画も見てみたい気もする。アニメも。
でも本当に凄い、これを書くのに一体どれだけの労力、というか精神力を費やしただろうかと思うと...
改めて頭が下がります。






前記事に拍手下さった方々、ありがとうございました!!


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